半田そうめんと南関手延べそうめん
南関(なんかん)手延べそうめんは熊本県南関町で作られている手延べそうめんです。
その歴史は250年から300年は遡ると言われています。
江戸時代には参勤交代の際に肥後の献上品として将軍家に納めており、
明治以降も天皇家に献上していた由緒あるそうめんです。
最盛期には約200軒の製麺所がありましたが、今は約10軒の製麺所が伝統の味を守り続けています。
昔ながらの完全手作りを守っているために生産量がごく限られており、
希少価値の高い、南関町の特産品となっています。
母の実家が南関町であった北原白秋が、南関町のこと、
南関そうめんのことを歌に詠んでおり、これも南関町の誇りでしょう。
半田そうめんと同じく、昔ながらの手延べにこだわる南関そうめんの伝統は、
受け継ぐ人が少なくなった今も土地にしっかりと根付いているのですね。
南関そうめんには二つの種類があって、伝わってきた当時そのままの製法で作られた
白髪そうめんと完全に乾燥する前に曲げて乾燥させた曲げそうめんです。
白髪そうめんは大変細いながら、手延べ独特のコシの強さを持っていますが、
半分が節になってしまう製法なので、現在は曲げそうめんが主流になっています。
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