半田そうめんを育む環境

全国各地にはそれぞれの地域が誇る特産品があります。

中でも、名品逸品と謳われ、長く愛され続けている品に、必ず共通する要素とは一体なんでしょうか。

それは、その土地で生まれた素晴らしい素材を生かしているということ、素材を育む豊かな風土があるということ、と言って過言ではありません。

半田そうめんを育む環境はどうでしょうか。

半田そうめんの故郷、徳島県つるぎ町半田は確かにこれらの要素を備えています。

まず第一に、そうめん作りにとって欠かせない、大切な素材である水に恵まれています。

つるぎ町半田地区は徳島県の北西部、吉野川のほぼ中流域南岸に位置しており、半田そうめんはこの吉野川の伏流水を使って作られているのです。

四万十川と並び、四国を代表する清流として知られる、吉野川。

水の美味しさはそのまま、半田そうめんの美味しさに繋がります。

第二に、そうめんを乾燥させるために適した土地であること。

つるぎ町は四国山地に囲まれた山間部にあります。

冬になると西日本第二の高峰・剣山から冷たい風が吹き下りてきます。

「寒風剣山おろし」です。

この冷たく澄んだ風がそうめんを乾かし、さらにあの強いコシと旨みを引き出してくれるのです。

半田そうめんを育む環境は、豊かな自然無くしてはあり得ません。

吉野川を清らかなまま保ち、四国山脈を形成する木々を守り育てていくことは、徳島の特産品半田そうめんを守るということなのです。
 
 

 

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