半田そうめんと白石温麺

白石温麺(うーめん)は宮城県白石市で作られているそうめんです。

今から400年ほど前、江戸時代の初めに白石に住んでいた鈴木浅右衛門という人が、胃の悪い父親のために消化の良い食べ物はないかと思案していたところ、旅の僧から油を使わない麺の製法を伝授されて作ったのが、温麺の始まりだとされています。

他の地方には無い「温麺」という名前の由来は、麺を温めて父に食べさせたこと、評判になって藩主に献上した際、その親孝行の温かさを讃えて名づけられたと言われています。

実際、通常のそうめんのように冷やして食べるよりも、地元では温かいお汁で食べる方が好まれているようです。

温めて食べても伸びないコシのある麺ということですね

半田そうめんもにゅう麺で食べるとそのコシの強さがよく分かります。

白石温麺の特徴は油を使わず、長さ10センチと短い麺であることです。

稲庭そうめんと同じで、油を用いないために強いコシと味はさっぱりしていて、つるみがある麺です。

もう一つの特徴である長さですが、製品化されたときには、長く裁断したものと短く裁断したものがあり、長い方が高級とされて伊達家や片倉家に献上されていたそうです。

 

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