半田そうめんと備中手延べそうめん
備中手延べそうめんは岡山県浅口市鴨方町とその周辺、
昔の備中国で作られてきた手延べそうめんです。
鴨方そうめん、かも川そうめんとも呼ばれています。
その歴史は大変古く、9世紀ごろには「麦切」という麺の一種が作られ、
朝廷に献上されていたという記述が残っています。
もともと、岡山をはじめ香川、播磨(兵庫)では小麦の生産が盛んであったことから、
播州からそうめんの製法が入ってくると、そうめんやうどんの一大産地として成長しました。
現在も手延べそうめんの生産額は全国5位(うどんは1位!)を誇っています。
備中そうめんの特徴は適度なコシと喉越しの良さにあります。
それは同じ麺文化が栄える讃岐や半田そうめんの強いコシとは違って、
やわらかめの喉越しやつる味を重視したそうめんです。
また、一般家庭ではそうめんが夏冬問わず常備されているところが多く、
贈答用としてだけでなく、日常的にそうめんに親しんでいることが分かります。
備中手延べそうめんは全国のファンだけになく、
地元の人々に愛され続けているそうめんだと言えるでしょう。
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