太くてもっちりしていて食べ応えがあるうどん。
パッと見、半田そうめんと比べて、うどんの方が栄養価もカロリーも高いんじゃないかと思われがちですが、実は、逆なのです。
たんぱく質、糖質、カロリーどれをとっても、半田そうめんの方が高い。
その違いは製法にあります。
生めんのうどんは、小麦粉・水・塩を合わせてこね、平たく薄く伸ばし畳んだ生地を包丁で細かく切り分けたものです。
一方、半田そうめんも主原料はうどんと同じ小麦粉・水・塩ですが、麺を伸ばすときに油を使ってよりをかけ伸ばします。
このとき、グルテンと呼ばれるたんぱく質が生成されます。
しかも、細くするために何度もよりをかけて伸ばすので、その分グルテンの量が増えるのです。
栄養価の違いは麺に含まれるグルテン量の違いというわけですね。
グルテンが多ければコシも強くなるので、半田そうめんのあの歯応えが生まれるのです。
ところで、あなたはレストランなどでそうめんを食べたことはありますか?
外食にうどんを食べることはあっても、そうめんは中々お目にかかれないと思います。
手打ちうどん専門店が外食として根付いている理由は、打ち立てを食べるのが一番美味しいから。
裏を返せば、自宅ではプロの味は手軽に食べられません。
でも、そうめんは違います。
職人技を極めた半田そうめんだって、私たちは家の台所で茹でて、年がら年中食べることができます。
太めでコシのある半田そうめんでも茹で時間は3分から5分。
乾麺のうどんは茹で時間が長い、それに茹で加減が難しいです。
半田そうめんは手軽でしかも栄養のある保存食として大変優秀なのです。